冬キャンプの防寒対策

こんにちは!
ソロキャンパーの”いがみ”(@earth_indoor)です。

「そろそろ寒くなってきたし、春までキャンプは止めとこうか」なんて、考えていませんか?
寒すぎると外に出るのも嫌になるでしょうが、実は寒い季節ほどキャンプをするのに最適な時期なんです。

空気が澄んでいますし、人や虫も少なく快適に過ごせる。
これほどキャンプがしやすい時期は、冬以外にはありません。

防寒対策をしっかりとやれば、真冬のキャンプでも安全に楽しむことができます。
冬にキャンプができるようになると、季節に関係なくキャンプができますし、自由度が格段に広がりますね。

ぜひ、防寒対策をマスターして、冬のキャンプを楽しめるようにしてください。

ここでは、冬キャンプにおける防寒対策を紹介していきます。

真冬のキャンプはメリットがいっぱい

冬にキャンプというだけで、拒否反応を示す人が多いと思いますが、真冬にキャンプへ行けるようになるとメリットが多いです。

主なメリットは、以下の通りですね。

人が少ないので静かに過ごせる

人が少ないキャンプ場

冬のキャンプ場はオフシーズンなので、人がほとんどいません。
土日や祝日であっても、かなり空いていることが多いですね。

貸し切りなんてことも珍しくありませんから、静かに過ごすことができます。
自分だけの空間なので、ボーっと考え事をしたり、広々とスペースを使ったりと、思い通りのキャンプができるはずです。

星がキレイで空気も澄んでいる

星がキレイ

冬は空気が澄んでいるため、きれいな星空を見ることができます。
これは、空気が乾燥しているのが理由で、空気中の水蒸気が少ないので星がクリアに見えるわけです。

日常生活では見ることができない空ですから、星を見ているだけでロマンチックな気分になりますね。
恋人とのデートにも、冬キャンプはおススメだと言えます。

虫がいないので快適

虫がいない

キャンプが好きではない人は、虫嫌いを理由に掲げることが多いです。
たしかに、外で食事をしているときに、虫が飛んでくるとうっとうしいですよね。

アブや蜂など、刺されたら危険な虫もいたりします。
だから、春から夏にかけてのキャンプは、虫の対策をしなくてはいけません。

ただ、冬はほとんどの虫がいなくなるため、かなり快適です。
寝ているときに蚊に刺される心配はありませんし、虫嫌いの人でも安心して過ごすことができますよ。

冬キャンプをするときの注意点

冬場にキャンプをするときには、暖かい季節と同じようにやっていてはいけません。
夜になると氷点下になることもありますし、無計画にキャンプへ出かけると思わぬ事故につながることもあり得るわけです。

意識するべきことは、以下の3つですね。

冬キャンプで意識するべき3つのこと

  • 現地の気温を調べておく
  • 自分の限界を把握しておく
  • 底冷え対策が最も大切

これらを意識しておけば、冬でも問題なくキャンプができますよ。

現地の気温を調べておく

現地の気温を調べる

キャンプの予約をするときには、必ず現地の気温について聞くようにしてください。
キャンプ場の多くは、山奥や川沿いなど気温が下がりやすい場所にあります。

我々が生活している場所とは、気温の下がり方が全く異なるんですね。
同じ県内でも、住宅地と山間部では気温が5~10℃違うということも珍しくありません。

だから、どれくらいまで気温が下がるのかを聞くことが大切です。

tenki.jp

日本気象協会」のサイトでは、ピンポイント天気を検索することができます。
住所を入力すれば、その場所の天気を調べることができ、最高気温や最低気温を調べられるわけです。

アプリもあるので、スマホにインストールしておくと良いでしょう。

最低気温が10℃を下回るようであれば、かなり冷えるので何かしらの対策が必要となってきますね。

自分の限界を把握しておく

自分の限界を知る

これは何度か経験しないといけませんが、自分がどれくらいの気温まで耐えられるのかを知っておくと良いです。

自分の限界値が分かっていると、キャンプ場の最低気温を調べるだけで、耐えられそうかを判断することができます。

あまりに寒ければ止めることもできますから、何度かキャンプへ行った時にデータを取ると良いでしょう。

また、気温が低くなくても、風が吹いたり雨が降ったりするだけで、体感温度が大きく変わることがあります。

予想以上に寒く感じることもありますから、自分の想定よりも寒くなることを考えて対策をすることも必要ですね。

底冷え対策が最も大切

底冷え対策が大切

防寒対策といえば服を着込めば良いと思っているかもしれませんが、それだけでは不十分となります。
実は、冬キャンプで最も気を付けるべきなのは「底冷え」です。

夜になると、地面の熱が放射されて一気に冷えます。
その時に周りの空気も冷やしてしまうため、気温が下がるわけです。

どれだけ服を着こんでいたとしても、地面が冷たければ体温を奪われてしまいます。
氷の上に座っているのと同じですから、地面からの冷気をシャットアウトすることが何よりも大切ということですね。

底冷え対策についても、このページで紹介していきます。

冬のキャンプを快適にするための防寒対策

レイヤリングを意識した服装をする

レイヤリングシステム
参考:モンベル

防寒対策としては、服を着込むことが基本的な方法として知られています。
重ね着をするほど保温性がアップするので、暖かくなりますよね。

しかし、何も考えずに重ね着をすれば良いわけではありません。
効果的な保温のためには、「レイヤリング」という考え方が大切です。

レイヤリングとは、ウェアを3つのグループに分けて重ね着するという考え方となります。

肌に近い方から、「ベースレイヤー」「ミドルレイヤー」「アウターレイヤー」という分類となるわけです。

ベースレイヤー

ベースレイヤーは、素肌の上に着る肌着のことですね。
ここで求められる機能として、「吸湿性」と「速乾性」があります。

汗をかくことで体が冷える原因となるので、汗を素早く吸収して乾燥させる機能が求められるわけです。

素材としては、化学繊維ならポリエステル、天然繊維ならメリノウールやシルクなどがおススメですね。

ユニクロのヒートテックも、ベースレイヤーとしては使っている人が多いです。
汗を吸収して熱に変換する生地なので、冬場でも暖かく過ごすことができます。

ただ、速乾性に欠ける部分がありますから、あまりにも大量に汗をかく場合には避けた方が良いでしょう。

ミドルレイヤー

ベースレイヤーの上に着るのが、ミドルレイヤーです。
求められる機能「保温性」で、ベースレイヤーによって暖められた体温を保つ役割を果たします。

保温性が高い素材としては、フリースがありますね。
通気性が良くて蒸れにくいですし、保温力も高い素材です。

あとは、インナーダウンなども暖かいですね。
とにかく軽いですしコンパクトに収納できるものが多いので、車に積んでおいて寒くなったら着ることができます。

アウターレイヤー

一番外に着るのが、アウターレイヤーです。
外部に露出しているウェアなので、「防水性」「透湿性」「防風性」が求められます。

キャンプだと急に雨が降ったりするため、防水性がないと中までびしょ濡れになってしまうわけです。
それだと体温が奪われてしまい、どんどん寒くなります。

素材としては、ゴアテックスが有名ですね。
とにかく防水透湿性能が高いのが特徴で、ゴアテックスを使用したウェアは非常に多く販売されています。

テントもレイヤリングを意識すると良い

先述の通り、冬キャンプで気を付けるべきなのが「底冷え」です。
どれだけ厚着をしていても、地面が冷えていると体温が奪われてしまいます。

なので、テント内の床の冷気をシャットアウトしなくてはいけません。
ここでもレイヤリングの概念を知っていれば、効率良く対策ができますよ。

グランドシート

テントの下にグランドシートを敷きましょう
これを敷くことで、地面の湿気を防ぐことができますし、テントも汚れにくくなるわけです。

グランドシートは、防水性が高いものでないといけません。

特に、雨が降るとテントの下に水が入り込み、床に浸み込んでくることがあります。
床が水浸しになると服も濡れてしまいますし、体温が下がる原因となりますね。

専用のグランドシートがなくても、ブルーシートなどで構いません。

インナーマット

テントの床に敷くシートで、地面からの冷気を止めるためのものです。
求められる機能としては、「断熱性」ですね。

ホームセンターで売っている銀マットは、かなり高い断熱力があります。
価格も安いですから、テントの床全体を覆うくらいのサイズを用意してください。

1cm以上の厚みがあれば、ベッド代わりにもなって快適ですよ。

アウターシート

一番上に敷くシートのことで、柔らかく肌触りの良いものが好ましいです。
求められるのは「保温性」ですから、ブランケットやラグマットなどが最適ですね。

かなり嵩張って邪魔になってしまいますが、冬キャンプを快適に過ごすためには必要となります。

毛布などがあると寝袋にかけて寝ることができるので、できるだけたくさんあった方が良いでしょう。

以上、冬キャンプを快適にする防寒対策を紹介しました。

ちゃんとした対策をすれば、真冬のキャンプでも過ごすことができるため、自分なりに工夫をしてみてください。
冬のキャンプを克服することで、一年中キャンプを楽しむことができますよ。