ソロテントの選び方

こんにちは!
ソロキャンパーの”いがみ”(@earth_indoor)です。

最近ではソロキャンプがブームになっているので、これからキャンプを始めようとしている人は多いと思います。

一人だと自分の都合に合わせて行動できますし、周りに気を遣う心配もないので自由に楽しむことができるはずです。

でも、キャンプ経験がない人だと、どんなテントを選んだらいいのかが分からないでしょう。
数千円の格安テントなどもありますが、安物買いの銭失いになってしまうかもしれません。

かといって、いきなり数万円のテントを買う勇気も無いと思います。

ここでは、失敗しないソロテントの選び方を紹介していきます。
コストパフォーマンスに優れたテントの選び方が分かれば、無駄遣いをせずに自分に合った最適なテントを見つけることができるでしょう。

ソロテント選びで失敗しないためのポイント

テント選びの基準はたくさんありますが、最低限覚えておくべきなのは以下の5つです。

テント選びの基準

  • 軽量・コンパクト
  • 設営のしやすさ
  • 適当なサイズ感
  • 前室の有無
  • コストパフォーマンス

軽量・コンパクト

ソロキャンプでは、荷物の運搬やセッティングなどをすべて一人でこなさないといけません。
誰にも手伝ってもらえないため、軽量さとコンパクトさが重要な要素です。

特に、バックパック一つで登山キャンプをする場合などは、テントが小さくないとカバンに入りませんし、重たければ持ち運びだけで体力を消耗してしまいます。

バイクツーリングだと重さは関係ないかもしれませんが、積載力に限りがあるのでコンパクトさを意識しないといけません。

テントの重さに影響するのは、ポールの材質ですね。
カーボンやジュラルミンといった材質だと軽さと強度を両立していますが、価格が高くなってしまいます。

あまりに安いテントだとポールの強度も弱かったりするので、耐久性という点で問題があるでしょう。

ただし、オートキャンプ場でサイトに車を横付けできるなら、特に重さなどは意識しなくても良いと思いますね。

設営のしやすさ

構造が複雑で設営に時間がかかってしまうテントだと、そもそもキャンプ自体が嫌になってしまうでしょう。
自分一人しかいないとパニックになるかもしれませんし、できる限り簡単に設営できるテントが望ましいです。

ソロテントなら一人で設営できるように設計されていますが、どれだけ短時間で手軽に設営できるかということは重要な要素ですね。

手間を考えるなら、15分以内に設営できるテントが望ましいでしょう。

適当なサイズ感

テント内で横になったときに、ゆっくり寝られるかどうかは大切です。
足や頭が当たってしまうようでは熟睡できませんし、圧迫感もあってゆっくりすることができません。

また、荷物を置くスペースが無いと、外に置くことになります。
それだと盗難のリスクがありますし、朝露に濡れてダメになるかもしれないですね。

荷物が少なめの人であれば、インナーテント内部は120×200cmくらいの広さが適当です。
荷物が多い人だと、180×200cmの3人用テントにした方が良いでしょう。

テント内部の広さでキャンプの快適性が決まるので、覚えておいてください。

前室の有無

快適にキャンプをするのであれば、前室があった方が良いです。
前室はインナーテントとフライシートの間の空間のことで、荷物を置いたり料理をしたりできるスペースのことです。

ツーリング用のテントだと、前室にバイクや自転車を入れられるものもあります。
前室があれば荷物をインナーテント内に持ち込む必要が無いですし、自分の空間を広々と使うことができるでしょう。

特に、雨が降ったときなどは、前室があるだけで全然違います。
濡れた荷物を前室に置けばテント内に持ち込まなくて良いですし、料理スペースも確保できるわけです。

前室付きのテントは重くなってしまいますが、キャンプの快適性を重視するなら検討する余地はあると思います。

コストパフォーマンス

テントの機能性は価格が上がるほど良くなるもので、安いテントは安いだけの理由があります。
でも、高いものを買えばいいわけではありません。

自分にとって不要な機能が付いているものは無駄ですし、機能性を絞ることで快適性の高いテントを安く買うことができるわけです。

そのためには、自分が求める機能を明確にして、価格面を比較しながらテントを選ぶ必要があります。

テントによって壁の構造が異なる

テントの壁は、大きく分けて2つの種類があります。
「シングルウォール」と「ダブルウォール」の2種類ですね。

シングルウォール

シングルウォールとは、1枚の布で構成されているテントのことです。
防水透湿性の素材を使っているので、内部に雨が入ることなく、湿気を外に逃がしてくれます。

1枚布なので軽量・コンパクトとなっており、主に山岳用のテントで採用されている構造です。

軽くて携帯性に優れていますが、結露しやすいことや前室が無いなどのデメリットもあります。

ダブルウォール

インナーテントの上にフライシートをかぶせる二層構造で、結露が起きにくく前室スペースを確保できるメリットがあります。
保温性にも優れており、冬のキャンプでもテント内の温度が下がりにくいです。

ただ、布が2枚になるので収納サイズが大きくなり、少し重くなってしまいます。
ソロキャンプでは軽量コンパクトが大切なので、あまりに大きすぎるテントは避けるようにしましょう。

初心者ならダブルウォールがおすすめ

少し大きくなるのが欠点ですが、それでも初心者にはダブルウォールをおすすめします。
防水性や保温性に優れているため、どんな天候にもオールマイティに対応することができるからです。

急に雨が降っても安心してテントにいられますし、前室があるので荷物も全て入れることができます。
利点の多い万能型テントなので、最初はダブルウォールからデビューしたほうが良いでしょう。

テントの種類について

ドーム型テント

最もスタンダードな形のテントで、色々なメーカーから販売されています。
種類や値段も幅広く用意されており、初心者から上級者までニーズに合わせて購入することができますね。

ダブルウォール型を採用していることが多いため、初心者であればドーム型テントを購入しておけば間違いありません。

インナーテントの構造にもいくつかあって、「スリーブ式」と「吊り下げ式」の2種類が基本です。

スリーブ式とは、インナーテントに筒状の布が縫い付けてあり、そこにポールを通して固定する方式です。
テントの強度が高まることで、強風にも耐えることができます。

吊り下げ式とは、インナーテントにフックが付いており、それにポールをひっかけて固定する方式です。
インナーテントとフライシートの間に空間ができるため、通気性が良くて結露を防ぐことができます。

吊り下げ式の方が設営が簡単ですし、初心者向けだといえますね。

ワンポールテント

最近、人気が高まっているのが、ワンポールテントです。
とんがりテントなどと呼ばれることもあり、見た目のかわいらしさに特徴があります。

インスタ映えする形状なので、女子キャンパーで使っている人が多いです。
真ん中のポールを立てるだけなので設営が簡単ですし、風にも強いので安定感があります。

また、天井が高くて開放感がありますから、快適なスペースを確保できますね。

ただし、円錐状なので端に行くほど天井が狭くなり、使える空間は意外と広くありません。
タープとの連結も難しいので、雨や日光を遮りにくいデメリットもあります。

ワンタッチテント

ポールと布が最初から連結されており、ひもを引っ張るだけで設営できるテントです。
傘と同じような形状なので、誰でも簡単に設営できます。

ただ、見た目がカッコよくないことと、破損した時の修復が難しいというデメリットがありますね。
耐久性も高くないですし、重量も重いためにソロキャンプには向いていません。

ポップアップテント

ケースから出せば、瞬間的にテントの形状になります。
設営まで数秒で完結するので、最も簡単なテントですね。
デイキャンプやピクニック程度なら、これで十分かもしれません。

ただ、あくまでも簡素的な作りのテントなので、本格的なキャンプには使えないでしょう。
雨や風にも弱いですから、ちょっとした休憩用のテントですね。

シチュエーション別のテントの選び方

デイキャンプ

日中だけのデイキャンプであれば、設営や撤収の手軽さを優先するべきです。
設営と撤収の時間が短いほど、ギリギリまでデイキャンプを楽しむことができます。

なので、ポップアップ式やワンタッチ式のテントがおススメですね。
数分で設営可能ですから、キャンプ場へ着いてすぐに寛ぐことができます。

キャンプの初心者は、デイキャンプからデビューしてみても良いかもしれません。

Coleman クイックアップIGシェード

クイックアップIGシェード

バッグから取り出すだけで自動的に広がるので、わずか数分で設営することができます。
専用のペグを打ちこめば、風が吹いても飛ばされません。

また、ファスナーでフルクローズできるため、デイキャンプ以外にも泊まりのキャンプでも使用できるでしょう。
前後をメッシュにできますから、虫をシャットアウトしつつ風通しを良くすることも可能です。

バイクツーリングキャンプ

バイクに乗ってキャンプをするなら、多少は重いテントでも問題ないでしょう。
ただ、積載量に限界があるため、コンパクトさが重要となります。

バイクのセキュリティなどを考えると、前室付きのドーム型テントが最もベターな選択だといえますね。

DOD ライダーズバイクインテント

DOD(ディーオーディー) ライダーズバイクインテント

バイカーのために開発されたテントで、バイクを収納できるほどの大型キャノピーが特徴です。
広大な前室スペースがあるため、手持ちの荷物はすべて収納できますし、料理をしたりも可能ですね。

ワンタッチで設営できますから、日没ギリギリにキャンプ場へ到着しても数分で設営できるでしょう。
ツーリングでキャンプをするのであれば、おススメできるテントです。

登山でキャンプ

山を登るのであれば、軽量・コンパクトであることは必須条件です。
どのレベルの登山なのかにもよりますが、歩く距離が長いほど重さの影響が出てしまいます。

なので、できるだけ軽くするために、前室なしのシングルウォールテントを選ぶことが望ましいでしょう。

icamp ソロテント

icamp(アイキャンプ) ソロテント

一人用のシングルテントで、1.6kgという超軽量なのが特徴です。
ジュラルミン製のポールを採用しており、軽さと強度を両立しています。

大きな出入り口と後ろに小窓があり、天井のベンチレーションのおかげで、テント内の通気性は非常に良好です。

内部の広さは215×100cmで一般的なソロテントよりも広いですし、天井の高さも110cmもあります。
コンパクトで広々使えるテントなので、登山でも大活躍するでしょう。

オートキャンプ

車でキャンプへ行くのなら、特に気にすることなく好きなテントを選んでもかまいません。
3~5人用の大型テントでゆっくりとするのも良いですし、テントとタープを組み合わせて設営するのも良いでしょう。

車の中で寝る車中泊という選択肢もあるので、タープだけを持っていくのもアリです。

ただ、駐車場からサイトまで距離がある場合には、自分で荷物を運ばなくてはいけません。
そういったことも踏まえて、持ち運びのしやすいテントを持っておくべきですね。

snow peak ヘキサイーズ

スノーピーク(snow peak) ヘキサイーズ

タープとテントがセットになっており、日差しや強い日や雨の日でも関係なくキャンプをすることができます。
タープ下の前室は広大なスペースなので、リビングやキッチンスペースとして使えますね。

椅子やテーブルなどを置いても余裕がありますから、かなりゆったりとしたキャンプをすることができるでしょう。

Coleman エクスカーションティピ 325

エクスカーションティピ 325

オートキャンプであれば、大型のテントでも持っていくことができます。
ワンポールテントなら天井が高くて開放感がありますし、広々と過ごすことができるでしょう。

ポールを立てるだけなので一人でも設営可能で、見た目オシャレなので人気高いテントです。
女性のキャンパーにもおすすめですね。




以上、ソロテントの選び方を紹介しました。

テントの選び方に絶対的な基準はなく、自分が求めるキャンプスタイルによって変わります。

軽さや前室の有無、コストパフォーマンスなど、色々な角度から検討して最適なものを選ぶようにしてください。