SOTOのシングルバーナー比較

こんにちは!
ソロキャンパーの”いがみ”(@earth_indoor)です。

キャンプでは、シングルバーナーがあるとすごく便利です。
ちょっとお湯を沸かしたり料理をしたりなど、手軽に火を使えるので一つくらいはあった方が良いですね。

シングルバーナーの中でも、CB缶が使えるモデルは人気が高くなっています。
家庭用のガスボンベですから、価格が安くて簡単に手に入るからです。

今回は、SOTOから発売されているCB缶モデルのバーナーを4種類用意しました。
SOTOは人気のバーナーのメーカーですが、商品数が多すぎて何を買えばいいのか分からない人が多いと思います。

SOTOのCB缶モデルをすべて用意したので、これらを比較してメリットやデメリット明確にしていきますね。
ぜひ、参考にしてみてください。

ST-320 Gストーブ

ST-320 Gストーブ

こちらは、世界最薄のシングルバーナーです。
厚みが25mmしかないので、パッと見はバーナーとは思わないですよね。

ST-320 Gストーブのスペック


サイズ(使用時):幅153×奥行195×高さ77mm
サイズ(収納時):幅142×奥行78×高さ25mm
重量:380g
発熱量:1,800kcal/h

ギミックがすごく面白くて、組立方法がかなり変わっています。
ケースを開くとバーナーヘッドが出てくるのですが、これをケース横に装着して完成です。

ST-320のメリット

安定感がある

ST-320 安定感がある

重心が低く設計されており、脚も大きく開きます。
そのため、安定感が高くて鍋を置いたときに倒れにくいです。

CB缶を横に装着しますから、ガス缶も土台となってより安定しています。
余程のことがない限り倒れないため、かなり安全なバーナーだといえるでしょう。

収納性が高い

ST-320 収納性が高い

ケースに入れると、ほぼ長方形の箱型になります。
なので、バッグなどに入れたときに収まりが良いわけです。

普通のバーナーだと、ゴツゴツしていびつな形ですが、これだけ薄い箱型だと狭い場所にも入れることができますね。

メスティンとの相性がいい

ST-320 メスティンと相性がいい

実は、メスティンの中にすっぽりと納まります。
トランギアのメスティンに、ピッタリのサイズ感なわけです。

もちろん蓋も締まりますし、専用設計かと思うくらいのサイズですね。
スタッキングすれば荷物の体積を減らせるので、効率よく持ち運びすることができるでしょう。

耐風性能が高い

ST-320 耐風性能がある

V字型の構造ですから、横風が吹いたときに風防の役割を果たします。
奥にも遮熱版が付いており、風には強いといえますね。

手前はガラ空きになっていますが、風下に向けておけば風は入ってこないでしょう。
総合的に考えて、風には強いバーナーです。

ST-320のデメリット

意外と重たい

見た目はコンパクトですが、重量が380gもあります。
シングルバーナーとしては重たい方で、持った時にずっしりときます。

軽さを求めている人には、少し扱いづらいかもしれません。

組み立てが難解すぎる

ST-320 組み立てが難しい

特殊な構造をしているので、組み立てるのが難しいです。
本体を開いてヘッドを横に装着するのですが、コツを掴まないと組み立てられません。

説明書もありますが分かりにくく、何回か練習した方が良いですね。
初めて使う人だと間違いなく組み立てられないので、キャンプに行く前に手順を覚えておきましょう。

調理には使いにくい

最大出力は1,800kcalしかなく、今回紹介している4種類の中では最も火力が低いモデルです。
コンパクトさを重視した商品なので、あまり火力は期待できません。

大きな鍋を使って料理したい人には、パワーが物足りなくなると思います。

ST-320 バーナーがオフセットしている

また、バーナーヘッドがケースの真ん中にきていません。
鍋を置いたときに、中央に火が当たらない構造になっているわけです。

奥に遮熱版もあるため、炒め物をする際にフライパンを振ることもできません。
お湯とかを沸かす分には良いですが、料理をするときには使いにくいですね。

ST-310

ST-310

定番の商品なんですが、SOTOのシングルバーナーとしては一番人気だと思います。
Amazonでも常にランキング上位ですし、昔から支持者が多いです。

ST-310のスペック


サイズ(使用時):幅166X奥行142X高さ110mm
サイズ(収納時):幅140X奥行70X高さ110mm
重量:350g
発熱量:2,500kcal/h

ST-310のメリット

マイクロレギュレーターが搭載されている

ST-310 マイクロレギュレーター搭載

ガスボンベの中の圧力を一定にするマイクロレギュレーターを搭載し、火力を安定させることができます。
CB缶は気温が低いとガスが気化せず、火力が下がるのが欠点です。

マイクロレギュレーターがあると、寒い冬の季節でも問題なく使用することができます。

安定性が高い

ST-310 安定性が高い

脚が4本もあって幅広なので、非常に安定感があります。
大きな鍋を置いてもぐらつきにくいですし、倒れる心配はないでしょう。

また、CB缶を横付けすると土台になり、さらに安定感は高まるわけです。
手や足がぶつかっても、少々のことなら問題はありません。

長時間の使用ができる

ST-310 遮熱版がある

遮熱版が付いているので、ガス缶に熱が伝わりにくいです。
CB缶タイプのバーナーだと、炎の熱が缶に伝わって爆発するというリスクがあります。

遮熱版があることで熱をシャットアウトでき、長時間の使用であっても爆発のリスクは少ないはずです。
カレーなどの煮込み料理もできますから、料理好きの人にはおススメできます。

ST-310のデメリット

五徳の構造に問題あり

ST-310 五徳の構造が悪い

五徳と脚が連結されているため、火を付けたときに脚まで熱くなります。
なので、火を止めてから移動するときに、触って火傷するというリスクがあるわけです。

オプションのシリコンチューブをセットすれば、熱の対策をすることができます。

また、五徳に滑り止めが付いていますが溝が浅いため、鍋を置いたときに滑りやすいです。
火を付けたまま目を離すときには、十分に注意しましょう。

スイッチの利便性が悪い

ST-310 スイッチが押しにくい

スイッチが五徳の真下についているため、かなり押しにくいです。
先述の通り、五徳の足が熱くなりやすいですから、再点火しようとスイッチを押したときに火傷する可能性があります。

オプションのレバーを付けると押しやすくなるので、これは搭載した方が良いかもしれません。

耐風性能が期待できない

ST-310 耐風性能が期待できない

ヘッドがむき出しの構造なので、横風が吹いたときにモロに当たってしまいます。
キャンプ場は障害物が少なくて風が強いですから、強風の日だと消えてしまうことがありますね。

なので、風が強い日にはウインドシールドなどを置いたり、色々な工夫が必要になるでしょう。

スペースが必要

ST-310 スペースが必要

CB缶を横向きに設置するので、かなりのスペースが必要です。
ソロ用のテーブルだと、ほぼすべてを占有するほどの大きさがあります。

そのため、小さなテーブルしか持っていないと、置き場所に苦労してしまうでしょう。

ST-301

ST-301

分離型のバーナーで、バーナーヘッドとガスボンベが離れているタイプですね。

ST-301のスペック


サイズ(使用時):幅190×奥行176×高さ83mm
サイズ(収納時):幅160×奥行100×高さ90mm
重量:640g
発熱量:3,200kcal/h

ST-301のメリット

安定感が高い

ST-301 安定性が高い

重心が低くなっており、五徳も大型なので安定します。
大型のダッチオーブンなどを置いても、ビクともしないでしょう。

大人数用の料理を作る時でも、大きな鍋を置いて一気に作ることができますよ。

長時間の使用ができる

ST-301 ボンベが離れている

バーナーとガスボンベが離れているので、長時間使っても熱がガス缶に伝わりません。
ガス缶が爆発する危険もないため、安心して使うことができます。

ST-301のデメリット

重たい

ST-301 重たい

重量が640gもあるので、かなりずっしりと感じます。
今回のバーナーの中では最も重たいモデルで、持ち運びする際には苦労するんじゃないでしょうか。

滑り止めのゴムが緩い

ST-301 ゴムが緩い

裏側に滑り止めのゴムが付いていますが、これが緩くて取れやすいです。
くるくる回るので位置を合わせるのが面倒ですし、使っているうちに取れてなくなりそうですね。

なので、シリコンチューブをはめるのが定番のカスタムとなっており、やっている人はすごく多いです。

小さいものには使いにくい

ST-301 小さいものには使いにくい

バーナーヘッドが大型で外側に炎が出るので、シェラカップなどを置いたときに炎がうまく当たりません。

ヘッドよりも直径が大きな鍋でないと使えませんし、少量の水を温めたいときなどは不便です。

ST-330 FUSION

ST-330 FUSION

超軽量型の分離型のバーナーで、今回紹介している中では最も軽量なモデルとなります。

ST-330 FUSIONのスペック


サイズ(使用時):幅41×奥行12×高さ9cm
サイズ(収納時):幅11×奥行7.5×高さ9cm
重量:250g
発熱量:2,200kcal/h

ST-330のメリット

携帯性が高い

ST-330 携帯性が高い

250gしかなく、SOTOのCB缶モデルでは最も軽いです。
分離型のバーナーは重たいモデルが多いのですが、これなら持ち運びにも苦労はしません。

また、メスティンに入るくらいの小ささで、スタッキングをすることができます。

マイクロレギュレーター搭載

ST-330 マイクロレギュレーター搭載

先述の通り、CB缶は寒さに弱い欠点がありますが、マイクロレギュレーターがあれば火力は安定するわけです。
冬のキャンプへ行く人だったら、かなり重宝する機能だと思います。

耐風性能がある

ST-330 耐風性能がある

バーナーヘッドがすり鉢状になっていて、横風に強い構造です。
キャンプ場は強風が吹きやすいため、風に強いバーナーは使いやすいですね。

ST-330のデメリット

五徳の使い勝手が悪い

ST-330 五徳の使い勝手が悪い

ST-310と同じように、五徳と脚が繋がっているので点火すると脚まで熱くなります。
なので、点火後に移動させようとすると、熱くて火傷するかもしれません。

シリコンチューブをはめれば、この欠点は改善できますよ。

また、五徳が幅広なので小さいものを置けません。
シェラカップやマグカップは載らないので、小さいものを熱するならバーナーパッドなどが必要です。

収納袋が付いていない

ST-330 収納袋がない

SOTOのバーナーには、ロゴ付きの巾着袋が付いているのですが、こちらのモデルには付いていません。
なので、100円ショップなどで購入する必要があり、それは少し面倒ですね。

火力が低い

2,200kcalしかないので、SOTOのシングルバーナーの中では低い方ですね。
ちなみに、ST-310なら2,500kcalですし、ST-301だと3,200kcalですから、それらと比較すると差があります。

大きな鍋を使う時には、お湯が沸くのに時間がかかるので注意してください。

スペースが必要

ST-330 スペースが必要

分離型のバーナーですから、かなりのスペースが必要です。
ホースの分だけ場所をとるため、小さなテーブルだと埋まってしまいます。

ソロ用のテーブルだと一杯なので、バーナー用にもう一つテーブルを用意しておいた方が良いでしょう。

シチュエーション別のバーナーの選び方

万能型を求めるなら

万能型を求めるならST-310

万能型バーナーであれば、ST-310が最も優れています。

重量が350gで軽くて持ち運びしやすく、火力も2,500kcalと実用的なパワーがあるわけです。
今回紹介しているバーナーでは、2番目にパワーがありますね。

遮熱版があって長時間使用ができ、マイクロレギュレーターもあって寒い日でも問題ありません。
どんな状況下でも、オールマイティに使えるバーナーです。

SOTOのシングルバーナーで最も売れている商品なので、基本性能はものすごく高いといえます。
何を買えばいいか分からないなら、とりあえず買っておいて間違いありません。

携帯性を求めるなら

携帯性を求めるならST-330

持ち運びのしやすさであれば、ST-330 FUSIONがおススメです。

このページで紹介している商品の中で、最も軽いバーナーですね。
重量は、250gしかありません。

分離型のバーナーは、ホースが付いていますし部品が多いので重くなりがちです。
ただ、この製品においては、めちゃくちゃ軽く作られています。

火力は2,200kcalと低いですから、本格的な煮込み料理には向いていません。

料理にこだわりたいなら

料理にこだわるならST-301

キャンプで凝った料理をするなら、ST-301がおススメです。
3,200kcalの大火力なので、今回紹介している中では最大の火力があります。

重量は600gを超えていて重たいですが、それだけ安定感があるので大きな鍋も使えるわけです。

炎が外側に出るように設計されていて炎が大きいので、鍋の底全体に当たってくれます。
かなり燃焼効率が高いため、料理をするには向いているバーナーですね。

ソロキャンプよりも、グループキャンプに向いています。

見た目重視で選ぶなら

見た目を重視するならST-320

カッコいいバーナーが欲しいなら、ST-320 Gストーブがおススメです。

スペックだけで比較したら、今回のバーナーの中では最も低い値となります。
かなり重たいですし、火力もありません。

ただ、見た目のカッコよさは、トップクラスですね。
パッと見はバーナーに見えないくらいオシャレですし、組み立てもメカニズムが独創的です。

スペック度外視で見た目に振り切るなら、ST-320は良い選択だと思います。

以上、SOTOのCB缶モデルを4種類比較しました。

SOTOはバーナーのメーカーなので、ものすごくバリエーションが豊富です。
使う場面に合わせて、色々な商品があります。

自分が使う用途を考えて、ベストな商品を選ぶといいでしょう。

動画でも解説しているので、以下からもどうぞ!