こんにちは!
ソロキャンパーの”いがみ”(@earth_indoor)です。
今回は、SOTOの超軽量バーナーであるフュージョン ST-330を紹介します。
分離型のタイプとなっており、SOTOのシングルバーナーの中では最軽量のモデルです。
分離型バーナーは重たいものが多いですが、かなり軽くするための工夫がされており人気が高くなっています。
ここでは、ST-330のメリットやデメリットを解説するので、購入を考えている人は参考にしてみてください。
フュージョン ST-330のスペック
ST-330のスペックは、以下の通りです。
サイズ(使用時):幅41×奥行12×高さ9cm
サイズ(収納時):幅11×奥行7.5×高さ9cm
重量:245g
発熱量:2,500kcal/h
使用時間:約1.5時間
手の平に収まるくらいのサイズなので、かなり小さいモデルですね。
五徳などは骨組みだけとなっており、無駄な部品が一切なく徹底的に軽量化されています。
組立がすごく簡単で、脚を開くと勝手に固定されます。
あとはガス缶を取り付ければ、すぐに点火することができるわけです。
使いたいときにすぐ出せますから、すごく便利なバーナーですね。
フュージョン ST-330のメリット
ランニングコストが安い
ST-330はCB缶を使うことができるので、ランニングコストが安いです。
家庭用のカセットコンロのガスですから、スーパーなどで100円ほどで売られています。
手軽に手に入るため、旅先でガスがなくなっても入手しやすいですね。
アウトドアのバーナーは、OD缶を使うものも多いですが、1本あたり500円ほどしてしまいます。
それと比較すれば、かなりリーズナブルに使うことができるわけです。
携帯性が高い
SOTOのCB缶バーナーの中では最軽量のモデルのため、軽量コンパクトなのが特徴です
245gしかありませんから、バッグに入れていても重さを感じません。
自転車や徒歩でキャンプに出掛けるような人でも、気軽に持っていくことができるでしょう。
また、メスティンに入れることができます。
スタッキングすることで荷物の体積を減らせますし、効率よく持ち運びできるようになりますね。
安定性がある
マイクロレギュレーターが搭載されていて、気温が低い場所でも問題なく点火することができます。
これは、ガスの圧力を一定にするための装置で、どんな状況下でも火力を安定させるものです。
実は、CB缶は気温が低いとガスが気化しにくいため、火力が落ちてしまうデメリットがあるんですね。
なので、冬場は点火できないことも少なくありません。
マイクロレギュレーターがあると、寒い場所でもバーナーを使うことができるわけです。
耐風性能が高い
バーナーヘッドがすり鉢状になっており、横風がきても炎が煽られたりしません。
風防が一体化したような形状ですから、少々の風があっても問題はないですね。
キャンプ場は何もない原っぱのような場所が多いため、風の影響をもろに受けてしまいます。
風に弱いバーナーだと火が消えることもありますし、まともに使えない場面も多いわけです。
ST-330であれば、安心して使用できますよ。
炎の汎用性がある
かなり柔軟に火力の調整ができるようになっており、弱火から強火まで細かく使うことができるでしょう。
シングルバーナーは調整が苦手なものが多く、弱火にすると消えてしまったりします。
ST-330はとろ火も使えますから、煮込み料理でじっくり時間をかけて火を通すといったこともできるわけです。
料理をする上では、かなり使いやすいといえますね。
フュージョン ST-330のデメリット
五徳の使い勝手が悪い
五徳と脚が同じ部品なので、点火すると脚の方まで熱くなってしまいます。
点火後にバーナーを動かそうと思っても、脚が熱くて持つことができません。
なので、これを改善するために、シリコンチューブを脚にはめるというカスタムがあります。
こうすれば、熱が伝わらないので、脚を持って動かすことができますね。
また、五徳の間隔が広いため、シェラカップなどの小さなものは置けません。
小さいものを温めたいときには、バーナーパッドなどを使うのが良いでしょう。
収納袋が付いていない
コストカットのためか、収納袋はありません。
バーナーはむき出しで持ち歩くと破損する可能性がありますし、他のギアを傷つけることもあり得ます。
なので、何かしらの袋は欲しいですよね。
100円ショップに行けば丁度いいケースがあるので、そういったものを購入する必要があります。
パワーが足りない
極限まで軽量化されているため、火力は思ったほど強くありません。
SOTOのシングルバーナーの中では、2500kcalとパワーが弱い方ですね。
ちなみに、ST-310で2500kcal、ST-301で3200kcalとなっています。
ファミリーキャンプなどで大火力が必要な場合は、他のバーナーを持って行った方が良いかもしれません。
スペースが必要になる
分離型のバーナーのため、机の上のスペースを占有してしまいます。
ソロ用のテーブルだと一杯になってしまいますから、スペースに余裕がない場合には使いづらいでしょう。
料理をする際には、テーブルを2つ以上用意するなどの工夫が必要になりますね。
耐久性について
Amazonのレビューを見ると、点火器が壊れたという意見が多いです。
何度か使っただけで点火できなくなったという人もいるようなので、耐久性がよくないのかもしれません。
もし点火器が使えなくなっても、ライターがあれば火をつけることは可能です。
ですので、ライターやチャッカマンは、1つ持っておくと安心だと思います。
ST-330とST-301との比較
SOTOから出ている分離型のバーナーは、ST-330とST-301の2種類です。
見た目は似たような感じですが、細かなスペックが異なるので比較していこうと思います。
五徳について
五徳の本数についてですが、ST-330は4本で脚を開くだけで勝手に固定されます。
ST-301は3本タイプとなっており、下のダイヤルを回して固定する仕組みです。
ヘッドの形状ですが、ST-330はすり鉢状になっていて横風に強く、ST-301はむき出し構造なので風に煽られやすくなっています。
スイッチについて
点火スイッチの位置ですが、ST-330はボンベ側についており、ST-301は五徳側についています。
こちらの使い勝手に大きな差はないと思うので、好みの問題かもしれません。
ガスの取り付けについて
ST-330はガス缶をセットして回すだけで取り付けが完了しますが、ST-301の方だとダイヤルを回して固定しないといけません。
この辺はひと手間かかってしまいますから、少し面倒に感じてしまいますね。
ガスの調整ねじは、ST-330は金属製、ST-301はプラスチック製なので、耐久性に差が出てくる可能性があります。
重量について
重さにはかなりの差があって、ST-330は250gなのに対して、ST-301は640gと倍以上となっています。
重くて安定感があるという見方もできますが、持ち運びにくいというデメリットにもなるでしょう。
発熱量について
最大出力は、ST-330は2200kcalで、ST-301は3200kcalとなり大きな差があります。
1000kcalは実際に使ってみると明らかに分かる差ですし、一度に大量の料理を作る際にはST-301の方が向いているといえますね。
火力実験として、500mlの水を沸かす時間を計測してみました。
ST-330は、2分35秒くらいですね。
ST-301の方だと、2分25秒くらいで沸騰させることができました。
ST-330はマイクロレギュレーターが付いていますが、ST-301の方には付いていません。
やはり一番大きな差としては、火力の違いくらいですね。
ソロキャンプで使うならST-330、ファミリーキャンプなどの場合はST-301の方が向いていると思います。
以上、SOTOのフュージョン ST-330を紹介しました。
SOTOのCB缶モデルの中で最軽量ですから、持ち運びしやすいのがメリットです。
分離型は大きくて重たいのが普通でしたが、そのイメージを払拭した画期的な商品だといえます。
キャンプで料理にこだわりたい人は、持っておいて損はないと思いますね。
動画でも解説しているので、以下からもどうぞ!